16歳から大学卒業までアメリカで過ごした私にとって、アメリカという国は特別な重みがあるのですが、
アカデメイアにて先週は生徒たちにこの本を叩き台にオバマさんのスピーチを教材としてレッスンをしてみたのですが:
生声CD付き [対訳] オバマ演説集
posted with amazlet at 08.12.21
CNN English Express編
朝日出版社
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普段はなかなかモチベーションが上がらない高校1年生なども感激しながら一生懸命内容の解釈に励み・・一言:
「先生、日本の政治家とは全然違うよね・・」
ハイ。全く違います・・
「失言」や「読み間違い」が横行する日本の政治。
そこには「ことば」に対する意識の欠如が露骨に見えます。
そもそもは政治家は言葉が命。ツールであり、武器であるはずですが・・日本の政治に関わる皆さんも、もう少し「ことばの力」に敏感になって欲しいものです。
先ほどの本はスピーチの一部が編集されていたので、YouTubeで再度静聴すると:
さて、私自身もオバマさんのスピーチを聴き、震えるくらい心を動かされました。
この世界恐慌以来の不況の嵐が世界を駆け巡っている今、オバマさんのこのような力強いメッセージがアメリカ人の共感と熱狂を生んでいるのは、ある意味日本のような「強いリーダー不在」の国にいると、羨ましくもなります(文面・和訳はこちらの小飼弾さんのブログより引用):
And to all those watching tonight from beyond our shores, from parliaments and palaces to those who are huddled around radios in the forgotten corners of our world – our stories are singular, but our destiny is shared, and a new dawn of American leadership is at hand. To those who would tear this world down – we will defeat you. To those who seek peace and security – we support you. And to all those who have wondered if America's beacon still burns as bright – tonight we proved once more that the true strength of our nation comes not from our the might of our arms or the scale of our wealth, but from the enduring power of our ideals: democracy, liberty, opportunity, and unyielding hope.
そして、今晩の出来事を海外で目にした、議会や宮殿のみなさん。そして路地裏のラジオでこれを聞いている皆さん。この物語はあなたたちのものではあ りませんが、あなたたちとわたしたちは、運命を共にしています。アメリカのリーダーシップの夜明けがかかっています。この世界を引き裂くものたちを、わた したちは遠慮なしに討ちます。そして平和と安全を求めるものたちに、わたしたちは遠慮なく手をさしのべます。アメリカという灯台が今も輝いているか疑問を 持つ皆さん。わたしたちは今夜それを証明しました。わが国の力の源が、軍事力にでもなく、経済力にでもなく、尽きることのない理想にあるのだということ を。民主、自由、可能性、そして確固たる希望にあるのだということを。
For that is the true genius of America – that America can change. Our union can be perfected. And what we have already achieved gives us hope for what we can and must achieve tomorrow.
それこそが、アメリカの天賦なのです。アメリカは、変われるのだということが。わたしたちの絆はさらに高められるのです。そしてわたしたちが今日ま でに成してきたことが、明日からわたしたちに出来て、そしてやらねばならぬことをやってのけられるのだという希望になるのです。
もちろんこの一節に限らず、オバマさんのスピーチに語られるのは「Yes, we can」という「我々は、変化を通じて次世代にも希望を創出することができる」というメッセージと、そしてそれこそが「アメリカ合衆国の存在意義」という明確な国家と国民性の定義です。
アメリカという国は、ブッシュ2世政権の終焉と崩壊と同時に、ケニア人留学生とカンザス州の白人女性の間に生まれたオバマさんという人材を登用できる寛容さと、真の「実力主義」がある国であります。そしてその変化のスピードと、「変化への意志」こそがアメリカが持つ国家としての「希望」なのでしょう。
日本は変われるのか?
こんな一節を思い出しました:
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」 ー村上龍「希望の国のエクソダス」
現状はそんな「希望だけがない」イメージが強い日本。
しかし、オバマさんのスピーチを聴いて感動しながら感じたことは:
「希望は、目の前にあるのではなく、語られ、生み出されるもの」であるということ。
オバマさんがメッセージとして訴えたのは、
「希望」を胸に、
変化を恐れず、前進しよう。ということ。
国も仕事も地域も違いますが、
この「今」を生きるにあたって
何を考え、どうするのかは
「私たち、自分次第」ということ。
僕はとりあえず:
Yes, we can -
でありたいですね。
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