世界最大のスーパーマーケットチェーン、ウォルマート創業者のサム・ウォルトンの自伝であるこの本:


今となっては伝説となっているわずか人口3千人の町からスタートしたサム・ウォルトンのウォルマート創業のサクセスストーリーですが、この本に書かれた「重い真実」は、「地域ポータルサイト」という事業を運営している私も常々、心に刻んでいます:
「ウォルマートが大きくなればなるほど、"Think Small - 小さく考える"ことがますます重要になる、という点だ。というのも、わが社は小さく考えることで、これほどの大規模になったからである。私たちは田舎町の商人であり、現在の業績を胸を張って誇れるのも、店長や時間給で働く店員が、勤勉とよい応対マナー、それに物流センターのスタッフとのチームワークによって、一店一店で日々努力してきたからである。」

サム・ウォルトンの有名な行動にはまた、「視察」というものがあったそうです。どんな町のどんなお店にも足を運び(自家用機ででも!)商品の品揃えから展示、価格に至るまで綿密にチェックし、文字通り「足で」リサーチをしていたとのこと。これは亡くなるまでずっと続いた習慣だったそうです。

目もくらむような大金を手にした後も(一族の総資産はビル・ゲイツを超えている)、創業時と同じ服装でトラックを乗り回し、「田舎の商人」であり続けた事。それが「世界最強の小売りチェーン」を築いた本質なのでしょう。

物流をIT化し、最先端のインフラを構築したことでも有名なウォルマートですが、実はその変化や進化の根底にあったものは、有名な"Everyday Low Price"の信念の下、常に「お客さんが正しい」という頑固一徹な姿勢であったわけです。

「お客さん」のニーズに応え、安売りの中で利益をあげつづけるというシンプルな構図を追求したからこそ、「最強」の企業となったわけでしょう。 そんなサムからのメッセージ:
「成功を喜び、失敗の中にユーモアを見出しなさい。あまり真剣に考えてはいけない。リラックスしなさい。そうすればまわりの人すべてがリラックスするだろう。楽しみなさい。いつも熱意を示しなさい。うまくいかないときには衣装を着てバカげた歌を歌いなさい。そして他のすべての人にあなたと一緒に歌わせなさい。」

私も人並みに悩み、苦しむことがあるのですが、やはり大きな人にならなきゃダメですね。

ウォルマートの成功は、ランチェスター戦略を地で行っている部分があるのですが、実は「地方」という存在の大いなる可能性を体現してくれています。誰もが収益化が困難であると言う地域ポータルサイト事業も、サムとウォルマートの視点で見れば・・・違った側面があるでしょうね。

最後に、サム・ウォルトンのコメントとして:
「私の人生を通じてこれほどたびたび聞かされた話はない- 『人口5万人以下の町でディスカウントストアを開いても長続きしないよ』・・・」

やはり起業家の本質は「自らの信念」に向かって歩むことなのでしょう。 偉大な起業家が自ら語り、残したこの本。起業を志す全ての方に推薦できる良書ですね。

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