これからの地方
仕事柄あたり前ですが、「これからの地方」について様々な方とお話する機会があります。特に最近のトピックとしてはガソリン税に道路財源に地方税制の今後・・とヘビーな話題が多く、時に返答に困ることも多いのが事実です。利権、道路、依存
特に道路や地方税制の行方は、「自主独立」が地方の方向性 - というわけではなく、当然のごとく様々な「利権」がからむお話となり、それぞれの方のたずさわっている会社、業種業界を考えたりすると・・・当たり障りの無いコメントになってしまうことも多いですね。凄いな、と思うのはいわゆる「道路」ひとつ、公共事業1つをとって考えてもものすごく多岐にわたる利権がからみ、その恩恵がなくなると大変だろうな、と垣間見える状況の会社が沢山あることですね。
やはり地方は「橋をかけてくれる」「道路をつくってくれる」という政治と利権でかなりの部分が動いているわけです。
それの是非はともかく、地方が独立し、自活する道を考えると、それだけでは地域の発展はおろか、今ある経済圏や人口をサポートできなくなっていくのではないかということも「不都合な真実」ですね。
勝ち残る地方都市
「勝ち残る」ために地方がすべきこと、地方にいる企業が考える事はもはや既特権がらみの産業以外のところにしか答えはないのではないかな、と思っています。
「変化し、変化しつづけること」というのは、地方という存在と対極にあるものであるのも日本の多くの地域で真実ではないでしょうか。
地域格差はもはや恐ろしいレベルまで進行していると思うのですが、残念ながらまだまだ「変わろう」と思っていても「どうやったら変われるのか」という答えも導けないのが地方の現状でしょう。
「自主独立」が前提ならば、その路線を突き進み、「独自のアイデンティティー」の確立を、産業はもちろん、文化事業においても行っていくことが不可欠だろうと思います。そしてその際のポイントは「外貨獲得力」をどのように地方都市が地域レベルで身につけることでしょう。
地方都市の自治体レベルのマーケティング
ハウディーズの対象エリアの群馬県太田市。この5年間でこの太田市が飛躍的に全国的に知名度をアップさせたことに気付いている方はどれだけいるのでしょうか?まずは「ぐんま国際アカデミー」で小中高一貫の英語イマ−ジョン教育を導入し、大々的にマスコミに注目されたことは記憶に新しいと思います。気がつくと市長さんもテレビに出まくり、あっという間に市町村合併を進め、群馬大学の新設学部まで誘致してしまいました。最近は「焼きそば」のまちとしても知られていますが、マスコミの力を最大限に生かし、文句なく全国区の「教育都市」というイメージをPRしたわけです。
この太田市が「北関東最大の風俗街」である(あった?)ということをご存知の方も多いと思いますが、そんなイメージは一連の「教育都市」マーケティングの陰に隠れてしまいました。
この外に対するマーケティングが太田市にどれだけのプラスをもたらしているのか?これは太田市の隣の足利市から見ると「すごいプラス」に見えます。足利市は同じ時期、人口が減り続け、シャッターが閉まり続きました。太田市を見る大半の足利市民の目は羨望の眼差しですね。
太田市にあって足利市に見られないのは「変化」であり、「進化」ですから。
先日、ブランド構築にはPRが不可欠である、ということを書きましたが、太田市のPRは非常にうまく行われましたね。
太田市に関して興味深いことは、市内での評価よりも市外での評価がアップした、ということです。太田市内では評判が決してよくないことも、PRの力によって、隣の足利市はもちろん、全国区では高く評価されていますので。そもそもPRとは対外的に行うものですから当然といえば当然ですが、それもまた面白いですよね。「地方政治」とは難しいものです。
太田市は身近な例でしたが、これからの地方都市において、企画と執行をふくめた「突出したPR戦略」は、勝ち残るために必要不可欠な要素でしょう。
「変わる」以外に無い選択肢
現状の中央と地方の地域格差を見る限り、「勝ち残る」以外の選択肢は、かなり厳しいものですね。
個々の自治体はもちろん、地方に住む人々ひとりひとりの意識が変わっていかなければならない時期なのかもしれません。
そろそろ「政治」「役所」「商工会議所」に責任を持っていく発想ではなく、地方でも個々が個人としても変わるべきなのでしょう。「個」として孤立しないのが地方の良さでもあるのですが、「個」という概念が育たず、成長しないのも地方の本質的な問題ですから。
まとまりませんが、地方でのビジネスの未来も、「変化」- それが求められている、そう信じてハウディーズも日々、頑張っています☆



